2020年05月03日

今は、我慢の時!

あっという間に、5月になりましたね。
楽しみにしていた連休もステイホーム。メーデーも憲法に関する講演会も、何にもありません。みなさん、いかがお過ごしですか?
昨日は、衣替え第1弾。そんな中、市内に住む娘家族がやって来て…孫ちゃんと遊んだり、市内のお店の「ウチメシ」に協力。
焼き鳥のテイクアウトを利用して、みんなで美味しくいただきました。コロナの影響で外出自粛、本当にどこも大変ですよね。
 
 4月5日以来、私も市外に出ていません。5日は、クローバープラザで、福通研の総会資料やだよりの印刷のため、やむを得ず出かけました。
最低の人数で、マスクに手洗い、部屋の換気に気をつけ、最終確認と印刷。あんなに、確認したと思ったのに、なんと返信用はがきのミスが
郵送後に見つかり、申し訳ありません。HPにお詫びと訂正を載せています。初めての書面表決、返信のご協力、どうぞよろしくお願いします。
 
 5日、午後からはこれから始まる旧優生保護法による被害者の公判関係で、学習会や打ち合わせ等の情報保障について確認。
士会、県手連、県聴協にお声掛けして、代表に集まっていただきました。お互いの立場で意見を出し合い、運動として関わっていく面と公的派
遣としての手話通訳の整理ができ、良かったと思います。短時間でしたが、顔を合わせて、四団体で話し合うことは大事だと感じました。
第1回公判も、コロナの影響で延びるだろうとのこと。福通研は、資金集めを担当していますが、2月11日以降できていません。
 
 4月7日、とうとう緊急事態宣言が発令され、福岡県も7県の中に入りましたね。県知事会見に手話通訳が付くとの情報で、テレビに注目しました。
多くの方が観られたと思います。NHKでは、最初の5分位、手話通訳士が映らず、字幕もない、聞こえない人にとっては空白の時間ができてしま
いました。誰かが気づいて指示されたのでしょう、カメラが手話通訳士も映すようになりました。とても悲しくて、やりきれず、翌日、県障がい福祉課
とNHKに電話で意見を伝えました。当事者からの意見が大事だとわかっているのですが、支援団体としても声をあげていく必要を感じたからです。
県庁での県知事会見中継では、県から手話通訳士を入れるよう、アナウンスされていたそうで、インターネットテレビでは、最初からきちんと手話通
訳が入っいたそうです。災害時、緊急時、一番身近なテレビはどうなる?と思ってしまいます。報道はテレビ局に権限があるとのこと。コロナのことが
きっかけで、全国で手話通訳が付くようになり、注目されています。テレビ局に寄せられた意見で改善されればと願っています。7日の報道については、
きっと他からも意見が出たのでしょう。県広報課から、NHK対して「手話通訳を画面から切らないよう要望した」ということを、後日耳にしました。
次に私が観れたのは、21日の県知事会見でした。等身大で手話通訳士が映り、知事もマスクを外して話され、聞こえない人に対する配慮を感じました。
翌日、県障がい福祉課にお礼の電話を入れました。「7日以降の会見から、切れることなく、きちんとついていますよ」と言われ、仕事の都合で観れてな
かったのですが、「そうだったんだ!」とまた嬉しくなりました。
 
 4月12日、県聴協事務局の太田さんに電話。「厚労省が新型コロナの影響で隔手話通訳サービス強化の予算(約6億円)を組んでいることについて、
福通研として、なにかできることはないか?」などを手話通訳を介してお話しました。地震、豪雨が災害だと思ってしまいますが、新型コロナも災害です。
コロナの感染は、全国で広がり、ろう者や手話通訳者の安全が気になるところです。他県からの公的派遣応援も望めません。やはり遠隔手話通訳が必要。
ただ、遠隔手話通訳体制が、地域の手話通訳派遣事業のすべてに置き換えられることのないよう、注意しなければなりませんね。
 
全通研の政策立案メーリングリストのメンバーで、新型コロナウイルス関係の情報交換が始まりました。2月の第2回研修会、講演にきていただいた明石市の
米野規子さん発信で、登録している各支部長や理事等で情報収集、意見交換をしています。
福通研として、県知事会見に手話通訳が付いたこと、それを受けて県内の市でも市長会見に手話通訳が付くようになったことなどを、まず発信しました。
 
 私は、大牟田市の専任手話通訳者(会計年度任用職員)として働いています。大牟田市でも感染者が出ました。ろう者の感染が気になりながらも、スカイプなど
を利用した手話通訳体制はできておらず、不安の日々です。持病の受診で病院への手話通訳依頼に対応しています。自分で透明マスク作りました。
 上司と相談して、連休前に、市内の聴覚障害者2級以上の手帳所持者に、お手紙を郵送したところです。@外出はせず家にいること、必要以外は福祉課に来ない
でほしいことA緊急時、手続き時は、もちろん窓口対応、手話通訳に出向くこと。B当面の間、病院通訳以外は派遣を受けないことCもし、感染したら?と思った
時の連絡先(平日、夜間、緊急時)や、福岡県聴覚障害者センターが作成した相談票なども印刷して同封しました。
家にいることが、ろう者にとって精神的にどのような影響を与えるのか?手話で話せる場所がないと寂しがられるかな?辛いなと思いながらも、お互いの命を守る
行動が最優先だと言い聞かせて。福岡県でも毎日感染者が出ています。これ以上増えないこと、そして、ろう者や手話通訳者が感染しないよう、祈るばかりです。
 
 本来ならば、5月17日(日)に定期総会、記念講演会を開催する予定でした。
書面表決を4月3日に決定してから、サマーフォーラム情報を待って、会員のみなさんに資料等を発送しました。
みなさんにお会いできず、生の意見も聞くことができず、残念でたまりません。いろんな行事が中止となり、全国の仲間とも会えません。
「いつも活動で忙しい」と思っていましたが、会えない、参加できない寂しさは、忙しいよりも辛いなぁと感じています。
 外出自粛。例年に比べると週末の時間はあるのに、やるべきことが片付かない。なかなか前に進まない。気持ちが今一つ乗りません。
人と会うこと、いろんな所へ出かけることで、いかにパワーをもらっていたのかを実感しています。
 
 今は、我慢の時!また活動できる日まで、お互いにいろんな形で充電してがんばりましょう。
明日、4日は緊急事態宣言延長の発表になるのか?今後の活動がとても気になりますね。
どうか、6月には第1回運営委員会が予定通り開催できますように。
一日も早く、新型コロネウイルスが収束しますよう、祈っています。
                                  杉野 有美子
                                             透明マスクIMG_
 
 
posted by スギノ at 16:23| Comment(1) | 日記

2020年02月12日

2月は学びがいっぱい!

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 2020年が明け、あっという間に1か月が過ぎました。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

インフルエンザや新型コロナウィルスの広がりが気になりますね。

そんな中ですが、たくさんの学びがありました。少しお知らせします。

 2月1日、クローバープラザで一日学習会でした。

午前中は、福通研の代表で、副会長、事務局と共に学習会に参加しました。

新聞等でご存じと思います。昨年12月24日に福岡県内の聴覚障害者ご夫婦が福岡地裁に提訴しました。

これから公判に向け、みんなで支援していくことになります。福岡県聴覚障害者協会が呼びかけ、旧優生保

護法違憲国家賠償請求事件福岡訴訟について理解を深める学習会。福岡優生保護法被害弁護団の方から

「命に優劣はない〜真の謝罪と差別のない社会を目指して〜」というテーマで、お話を伺いました。

また、福岡県聴覚障害者協会の太田事務局長から、福岡県聴覚障害者協会としての取り組みが報告されま

した。きょうされんの方々や聴覚障害者、各団体の代表が参加して一緒に学び、最後はシュプレヒコール!

これから始まる公判に勝つことをみんなで誓い、士気を高めました。

福通研は、裁判にかかる情報保障費用を支援するため、学習会後から資金作りの呼びかけを始めました。

沢山の支援金が集まりました!みなさん、ありがとうございます。今後も続けていきますので、どうぞご協力

の程、よろしくお願いいたします。

 

 午後からは自治体正規職員化のための学習会をしました。

福通研が主催で、福岡県聴覚障害者協会、福岡県手話の会連合会、福岡県手話通訳士会で合同開催。

講師は、全通研自治体業務・政策研究委員会から千葉県の屋代利津子さん。約60名の参加がありました。

習志野市の取り組みや全通研の基調報告を受け、みんなでグループワークをしました。

ろう者、手話学習者、専任手話通訳者、手話通訳士、行政の方(1名でした)が、グループで地元の課題を

出し合い情報交換。グループ発表では、こうなれば良い→そのためには?とこれからの課題も出されました。

手話通訳者が正規職員で入ることは、手話通訳だけではなく聴覚障害者の理解や福祉施策全体に意見が

出しやすくなること、社会全体を変えることにつながることを学びました。まだまだ課題は沢山ありますが、聞

こえない人たちと一緒に、粘り強く要望していかなければならないと感じました。がんばりましょう!

 

 2月11日 福通研第二回研修会。ウェル戸畑で開催しました。

今回の講師は、全通研理事で事務局次長の米野規子さん。

午前中は「手話との出会い、そして今〜手話言語条例で何が変わる?〜」というテーマでご講演いただきました。

明石市の職員として、また全通研理事としてご活躍中ですが、米野さんのお人柄を知り、ほっこりしました。

いろんなところに手話との出会いがあること、手話を学び、それをどう活かすかが大切だと感じました。明石市の

実践にたくさんのヒントもいただき、みんなが暮らしやすい社会になるために、私たちにできることをしていきたい

と改めて思いました。手話言語条例ができると、手話や聞こえない人への理解が進むなぁと、痛感しました。

全通研や福通研に関する〇☓クイズも取り入れてあり、みんなで賞品ゲット目指し、盛り上がりました!

 午後からは、「手話で話そう!伝え合おう〜手話表現いろいろ〜」のテーマでグループ学習。

出されたセンテンスを、みんなで考え、代表が発表を繰り返す形式。手話単語は気にせず、伝えたいことを

イメージすること。表情や全身で表現し、自分の大切な人に伝えることが学習のポイントでした。

米野さんが最初に言われたように、初めは恥ずかしかったけれど、自然に「楽しむ場」となりました!

「福岡は、役者さん揃いですね!」とお褒めいただき、嬉しかったです!

米野さん、ありがとうございました。活動とお仕事で生き生きとされており、元気をいただきました。

今後のご活躍を応援しています。

 ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

9月の全国ろうあ者体育大会のため盛り上げ隊による物品販売、手話通訳士会や福通研による書籍販売も好評!

旧優生保護法公判への支援金もご協力いただきました。本当にありがとうございます。

そして、運営委員のみなさん、お疲れ様でした。特に会場確保から当日の運営まで、担当いただいた北九州ブロック

のみなさん、ありがとうございました! 2020年度も、みんなで楽しく学べる研修会を企画しましょう!

posted by スギノ at 23:53| Comment(0) | 日記

2019年10月22日

2019年度 支部長会議、その後…





 台風19号でお亡くなりになられたみなさんのご冥福をお祈りすると共に、最愛の方を亡くされたご家族のみなさま、被災されたみなさまに心からお見舞い申し上げます。

福岡県からも想いを寄せています。全通研の仲間が沢山います。どうかお心を強くお持ちください。今週末も大雨の予報、「被害がありませんように」と祈るばかりです。

 

 去る10月5日〜6日、2年ぶりに開催された支部長会議(昨年は台風の為中止)、三宮にある神戸市勤労会館へ行ってきました。

情勢報告のあと、藤木和子弁護士による講演「障害者差別解消法について」のあと、参加者でのグループワーク。事例を出したり問題点を考えたりしました。

グループ代表の発表の後、藤木弁護士によるアドバイスや情報提供がありました。藤木弁護士は、「手話でGO!GO!合理的配慮」にも執筆されています。

とても分かりやすく、理解を深めることができました。

 

夜は南京町で交流会。食べて飲んで、ゲーム有!頭も使いながら全国の仲間と楽しく語らいました。

 

2日目は2つのテーマで討議。「手話通訳者制度」と「組織の拡大」です。85分間ずつやりました。

 

「何のために会員を増やすのか?」→「会員が増えることは支援者が増えること。」 そうですよね!

いろんな制度についても、全日ろう連や日本手話通訳士協会と一緒になり考えています。全通研独自の事業もやっています。

誇りを持って、仲間を増やしていきたいと思いました。(詳しくは添付をお読みください)

 

 「後期も頑張りましょう!」と、笑顔で別れ、地元へと帰りました。

そのわずか1週間後、台風19号の甚大な被害が起きようとは…。

被災地の支部は本当に大変だと思います。みなさん、今頃どうしてあるのでしょう?

テレビのニュースを観ては、心が張り裂けそうです。私たちにできることは…ただただ今は考えるばかりです。

 

                                                  杉野 有美子
posted by スギノ at 22:52| Comment(0) | 日記

2019年07月21日

2019年度第1回研修会

飾り山.JPG追い山.JPG




 昨日からの雨、酷かったですね。

みなさんの地域は大丈夫でしょうか?


避難勧告や避難指示が出ている地域もあり、まだ安心できません。

くれぐれも油断せず、注意して過ごしましょう!



 さて、第1回研修会を7月15日に開催しました。105名の参加がありました。

今回は、締め切り前に定員に達し、申し込みをお断りせざるを得ませんでした。

会場の都合で、消防法等ありますので、参加出来なかった方、申し訳ありません。



 講師は、門倉 美樹子さん。石川県から来ていただきました。

全通研自治体業務・政策研究委員会のメンバーであり、今年度から全通研サマーフォーラム集会担当理事もされています。大変お忙しい方です。



午前中は、「被災地での情報保障と支援者の役割」というテーマでお話しいただきました。

3名の手話通訳士に手話通訳をお願いしました。

門倉さんは、市町村手話関係者連絡会を立ち上げられ、代表を担ってあります。

平成9年から連絡会が始まり、開催の背景や協議されてきたこと、繋がってきたこと、また

2007年3月25日能登大地震の体験談、正職員として、東日本大震災発災後、公的派遣

で宮城県石巻市に行かれた時のお話。特に、初動期の手話通訳士である自治体職員の役割は、興味深く、「手話通訳業務は、業務の中の一部であり、ソーシャルワーク視点を持たねばならない」と話されたことが印象に残りました。

 午後からはグループワーク。本当は個人ワーク→グループワークをされる予定でしたが、

手話通訳歴の有無など、事前に把握していませんでしたので、グループワークが中心となりました。
4つの課題を席の隣や前後の人と一緒に考えました。現任の手話通訳者も、これから手話通訳を目指す人も、ろう者の立場からも意見を出し合い、いろんな考えがあることに、改めて気づいた有意義な学びだったと思います。

3点コミュニケーションや手話通訳エコマップ、デマンドコントロールなどの学習方法を、教えていただきました。
地域でもやってみたくなりました。とても良い研修会でした。

   また、午後からの学習は、主催者である福通研にも大きな課題をいただきました。

実は事前の講師とのやりとりで、手話通訳士は1名となっていました。
講師自身も手話を使われる予定だったと思います。ところが、100名の参加者ということで、講師自身最後まで悩んでおられ、グループワークが中心になりました。
発表する時も当然手話が必要ですよね。

講師も、参加者も話が白熱してきます。結局、依頼していた手話通訳者に負担をかけてしまいました。途中で気付き、運営委員の中から2名の手話通訳士が入ることにしたものの、手話通訳者の待機席に座っていなかったため参加者の大先輩から、意見をいただきました。確かに、見える化していないと、手話通訳士も不安になること、またその手話通訳を見ている方々にも心配を与えることに気が付きました。
「手話通訳者の健康対策を考える通研が、何で?がっかりした!」と、言われてからです。
みんなで大反省。今年度初めての行事を、改選後の新しいメンバーで取り組みました。みんな気づいてはいながら、遠慮もあったのでは?と思います。私自身もすぐに行動に移せなかったと。
私たち何を学んでいたのか…この1週間考え続けました。落ち込みました。

 担当して頂いた手話通訳士、参加者のみなさまに、お詫び申し上げます。この失態を今後の糧として、最善の手話通訳現場を作ることを目指して、またがんばっていきたいと思います。

みなさま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 研修会に合わせ、私は博多泊でした。7月14日夜に見た飾り山、15日早朝、初めて生で見た追い山の写真を載せます。研修会の様子でなくてすみません。博多の夏がやってきました!がんばります!


杉野 有美子

posted by スギノ at 23:19| Comment(0) | 日記